2020年後半、有元葉子さんの『使い切る』を読み、考え方・生き方にとても衝撃を受けました。
それから有元葉子さんの本を図書館で借り、読みふけりました。
たくさんの料理本を出されている有元葉子さん。
その中で『レシピを見ないで作れるようになりましょう』のシリーズは、「毎日の食事作りに本当に役立つ!」と感じました。
とてもよかったので実際に購入し、日々の食事作りに役立てています。
このシリーズは三冊あり、どれもそれぞれによさがあります。どれか一つ選ぶ、というのは難しいくらい!
そんな、有元葉子さんの『レシピを見ないで作りましょう』シリーズ三冊をご紹介します。
『ふだんの洋食』
普段は和食を作ることが多く、「洋食についてもっと知りたい!」と思ったのがきっかけです。
「有元さんの洋食ってどんなのだろう?」と期待して読んだら、もう想像以上でした!
次の3つを心がけてください。
1 料理の「作り方の流れ」をつかむ
2 ゆっくりじっくり火を通す
3 フライパン、オーブンを使いこなす
はっきり言って、洋食は簡単です。難しいことをしなければいいのです。難しいことをしなくても、とびきりおいしい料理ができます。
洋食はフライパンひとつ、鍋ひとつで作れるものばかり。材料も手順も「これでなければ絶対にだめ」という縛りがなく、調味料の量も「お好みで」といった具合です。つまり、それぐらい、ストライクゾーンが広いのです。
これまで何となく作っていた洋食が、何かくっきりしたように思えました。そして、(いい意味で)とても肩の力が抜けたような。
はじめは図書館でこの本を借りたのですが、読みながら「作ってみたい!」という気持ちがムクムクと湧いてきました。
最初の料理として載っている"目玉焼き"。私は夜遅くにも関わらず、フライパンをコンロに出し、本の通りに作ってみました!
また、鉄フライパンについても詳しく載っていて、改めてフライパンの使い方を見直すことができました。
鉄フライパンへの愛着がさらに沸きました!
他にも、
- オムレツ
- 野菜や鶏でとるスープストック
- 誰でも失敗なしのクリームシチュー
- 有元さん家で人気の肉とじゃがいものロースト…
簡単で美味しく、家にある材料でアレンジも効く、そんな料理(調理法)がたくさん載っています。
家族からも好評で、何回も作りました!
どれも、「美味しい!」と感じるとともに、「有元葉子さんすごい!」と、感動の連続でした。
また、トマトご飯・パエリヤ・リゾット…お米の洋風料理もたくさん載っています。
これも作りました。どれも応用が効くのが嬉しところ。
最後には、"量らずに作るおやつ"として、パンケーキ、フレンチトースト、スコーンも。
本当に大満足の一冊です。
『レシピを見ないで作れるようになりましょう』
ただ、最初、題名だけを読んだときは、「これから料理を始める人向けの本なのかな?」とよく中を見ませんでした。
ところが、洋食の本を購入する際、本屋さんで「同じシリーズなんだ~!」とチラッと中を見てみると…
「これはこれですごく中身が濃い!!」
「手軽で美味しそうな料理(調理法)がいっぱい!!」
一緒に購入することにしました。
この本からも、いろいろ作りました。
この本は、
- 野菜を炒める、煮る、揚げる
- 肉を焼く、揚げる
- 魚を焼く、煮る、揚げる
私たちが普段よくしている料理について詳しく書かれています(サラダについても)。
私自身これまで知らなかった調理法も知ることができ(といっても難しくないです)、とても学びの多い一冊です。
『ごはんのきほん』
もちろんこれも期待を裏切らない、最初から最後まで大切なことが満載の一冊でした!
上記の二冊を自分の中である程度消化してから購入しようと、この本は最近買いました。
レシピを見ないで、自分の感覚で料理を作っていると、「家のごはんがいちばんおいしい」ということに気付きます。自分だけでなく、家族もそう思うはず。そして、遊びにきた親戚や友だちも、本心から「おいしい」と言ってくれるでしょう。家のごはんには、お店で食べるものとはまるで別物のおいしさがあることに、みんなが気づくと思います。
「うちのごはんがいちばんおいしい」を目指すには、次のことを実践するといいです。1 ご飯とみそ汁をおいしくする
2 季節の野菜のおかずを作る
3 塩、しょうゆ、みそ、酢で食べる
4 パスタを味方につける
レシピの文字を追うのではなく、
目で、耳で、鼻で、手の感触で、舌で、料理を作る。
味つけは、ほかのおかずとのバランスをみて、自分で決める。
あとは、おいしいご飯とみそ汁。
家庭のごはんは、それでいいのです。
さあ、いちばんおいしいごはん作りを始めましょう。
私が、この本を見て最初に作ったのは「さつまいもの炊き込みご飯」。
味付けは昆布と塩だけなのに(酒を入れ忘れました。酒を入れるとおこげができやすいそうです)、たまらなく美味しかったです。
▼有元さんは炊き込みご飯を作る際、「炊く前に、味見をする」そうです。
炊く前に飲んでみるのです。ちょうどいい塩気になっていればそれでよし。足りなければ塩を足します。
私は、有元さんのこの感覚がとても好きです。
自分の舌で、自分の感覚を信じて、自分が美味しいと思うものを作る。
だからこそ、こんなにも、「しみじみと美味しい」と感じる料理を作れるのだろうと思います。
また、パスタの中で一番最初に紹介されているブロッコリーのパスタ。最近作ってみました!
平日のお昼に作ったのですが、あまりの美味しさに「何これ~!(おいしい!)」と一人声を出してしまいました(笑)
ぜひみなさまにも作ってもらいたい!
▼見過ごされそうな、だけどとても大切なポイントも書かれています。
どんなパスタを選ぶかですが、野菜のソースのときは、ゆで上がるのに10分程度かかるパスタにします。ゆでるのに時間がかかるということは、つまり少し厚みのあるパスタですね。太め(2ミリくらいか、それ以上)のスパゲッティや、肉厚なペンネやフジッリなどのショートパスタが、野菜のソースにはよく合います。
私は以前、"早く茹で上がる"というのが売りのパスタを買ったことがあります。ですが、歯ごたえがなく、全然美味しくなくて…。
それから、「ある程度ゆで時間は必要なんだ」と学びました。
パスタによって味わいも食感も全く変わります。私はパスタに詳しくはありませんが、自分のお気に入りのパスタで作ると、出来上がりが美味しくなると思います。
有元さんは自分の感覚を大切に料理をされているからこそ、こういったことも疎かにせず、しっかり書かれているんだろうなあと思います。
私が次にやってみたいことは、煮干しダシのお味噌汁!現在使っているだしパックを使い切ったらやるつもりです。
これまでも煮干しでお味噌汁を作ったことはありますが、いまいち美味しくなくて…。今度は本の通りにやってみようと思います。
また、今はちょっと難しいけれど、おひつのご飯も必ずやってみます。
おわりに
「料理本を買うのは何年ぶり?」というくらい久々に買った、買いたい!と思った、有元葉子さんの『レシピを見ないで作れるようになりましょう』シリーズ。
私自身、以前記事にしたように、普段レシピを見ながら料理をすることはほぼありません。
有元さんの本は、これを後押ししてくれるような本です。
そして、日々食事作りをしている主婦(主夫)を助けてくれる本です。
よくある料理本のように、"料理名があって、材料と分量と作り方が載っていて"…という本ではありません。
そうではなく、"実際に台所に立って調理をしている様子が想像できる。料理の流れが分かる"そんな本です(文章と料理の写真から成り立っています)。
だからこそ、レシピに頼らず、自分の感覚を頼りに料理ができるようになることに繋がると思っています。
料理は、「一時期だけ作ればいい」というものではなく、だれにとっても、一生続けていくライフワークです。
レシピを見ないで作ることを続けていると、料理の勘が冴えてきます。本当の基本が身につきます。「次はこうしてみよう」と応用力がついてきます。自然にレパートリーが広がっていきます。だから献立に悩むこともなくなります。そしてなにより、料理が楽しくなってきます。『レシピを見ないで作れるようになりましょう。』より引用
以前も書いたように、有元葉子さんは「食材をシンプルに調理し、食材の美味しさを引き出すスペシャリスト」だと、本を読むたびに感じます。
「こんなに美味しくて簡単な調理法があったんだ!」
「〇〇ってこんな食べ方もあるんだ!」
「やっぱり料理って楽しい!」
私が味わった感動を、他の誰かにも伝えられたら嬉しいです。
そして、それぞれの家庭での食卓が、豊かなものとなりますように☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました。