専業主婦の葛藤

7年前に聞いた、専業主婦の友人の衝撃的な言葉

今から約7年前、まだ子どもが一人だった時。

私は、産休→育休に入り、宮崎県の社宅に住んでいました。

当時は、仕事モードの自分から切り替えられず、毎日「ひまー」と思っていました。
子育ては大変だったのですが、いざ家にいて何をしていいの分からない

そこである日、社宅の友人に「家で何してるのー?」と聞いてみました。

彼女は、
自分と同い年
子どもの年齢も同じ
栗原はるみさんが好き
美味しいものを食べることが好き
ティータイムが好き
カフェが好き
共通点が多く、惹かれるものがありました。
また、頻繁に外に出るタイプではなく、家にいることが好きでした。

彼女から帰ってきた答えは、あまりに衝撃的で、その時のことは今でも鮮明に覚えています。

衝撃だった彼女の答え

彼女の答え。

それは「劇落ちくんで壁とか磨いてる♪」でした。

当時の私は、家を整えることの意味を分かっておらず、

  • 私は専業主婦とは違う。
  • 家を整えることに意義を感じない。(外で働いて給料をもらってこそ意味がある)
  • 専業主婦なんて…

そう思っていました。

だから、彼女の答えを聞いた時は、ただただ驚きで、「そんなことやって何が楽しんだろう…」そんな気持ちでした。

当時の写真。当時は、今こんな気持ちでいるなんて、想像もつきませんでした。

5年後、彼女がやっていたことの意味を知る

その友人とは、社宅が離れてからもたまに連絡を取り合い、偶然にも3人とも同じ年の子どもをもちました。

2歳差三人育児の大変さを、ラインでやり取りすることも。

そんなある日、三人目を生んだ後に片付けに夢中になっていた私は、ふと「子どものおもちゃの収納どうしてる?」と聞きました。

すると、びっくりするほど整った、使いやすそうな、おもちゃ収納の画像を送ってくれました!

そこから、私の質問責めが始まります(笑)

キッチンは?脱衣所は?アクセサリーは?…

一つ一つの質問に丁寧に答えてくれ、毎回送ってくれた写真を見ては「へー!なるほどー!さすが~!」と学ぶことばかりでした。

片付け・収納にも、ちゃんとしたやり方があるんだ!と知りました。

「7割収納を意識してるよ」ということも教えてくれました。(ブログとかやってるの?と聞きましたが、やってないそうです。)

その時になってはじめて、当時彼女がやっていたことの意味を知りました。

あのやり取りから、5年が経っていました。

※以前ブログに出てきた、片づけの上手な友人にアドバイスをもらっていた、というのが彼女のことです。

↓この記事です。

過去の私の間違った片付け(写真あり)私が片付けに取り組み始めた2~3年前、はじめは自分にとって間違った片付けをしていました。 もちろん、その過程は自分にとって大切だっ...

自分の小ささを感じる

彼女とは、一年弱同じ社宅に住んでいました(私が先に出ました)。

しかし、その時は、彼女のすごさに気付くことができませんでした。

むしろ、「自分は専業主婦とは違う」と、どこかおごれた気持ちがありました。

それにもかかわらず、今、私に、こんなに親切に教えてくれている…。

自分は何とちっぽけな人間なんだ…

そう思わずにはいられませんでした。

私が「こんなふうにしたよ!」と部屋の画像を送ると、「いいね!私もやってみる」と言ってくれて。

彼女に、当時の自分の正直な気持ちを話す

彼女の謙虚さ、人としての器の広さ…

当時から、他人の悪口をむやみに言ったりしない、「人として信頼できる人だなあ」と感じていましたが、改めて彼女のすごさを知りました。

そして、彼女には、当時の私の心の内を、正直に話しました。電話していたときだったと思います。(言わずにはいられませんでした。)

  • 自分は専業主婦とは違う、と思っていたこと
  • 家のことをやって何になるんだ、と思っていたこと
  • 今ようやく家を整えることの大切さを知ったこと
  • 当時の自分の考えは、非常に浅はかだった、ということ…

彼女は、クスッと笑ってくれました。

おわりに

仕事をするのがいいとか悪いとか、
家を整えることに力をいれるのがいいとか悪いとか、
そういうことを論ずるつもりはありません。

どちらにもそれぞれに意味があり、どちらも大切なことです。

ただ、彼女とのやり取りで、私は大切なことを学びました。

  • 「毎日毎日育児と家事の繰り返しでつまらない…」と感じていた私に、(暮らしの基盤である)家を整えることの大切さ、楽しさを教えてくれました。
  • 「どうして私だけ働けないの。仕事をしたらきっと満たされる」そう考えていた私に、先のことではなく、「今」に目を向けようと気付かせてくれました。
  • 「仕事をしてこそ意味がある」そう思っていた私に、人の価値は、仕事をしている・していないにかかわらない。そう教えてくれました。

ブログなどやっていなくても、自分らしく、楽しく、毎日を過ごしている人はたくさんいるんですよね。

以前の自分を振り返ると、本当に恥ずかしいです。

しかし、そんな経験があったからこそ、今の自分があります。

 

7年前に聞いた専業主婦の友人の「劇落ちくんで、壁とか磨いてる」という言葉。

当時の私には、理解できなかったけれど…

今なら、その意味が分かります。

お読みいただきありがとうございました。

 

専業主婦の楽しさを知った日。前回、過去の私の"間違った"片付けについて書きました。 https://sarasaralife.com/archives/150...

 

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ABOUT ME
ミモザ
1984年生まれ。3人の子ども(女・男・男)の母。転勤族の夫との5人暮らし。 22歳で小学校教師となり、担任として忙しくも充実した日々を送る。 約5年間働いた後、3人の育児休暇に入る。そこで思い通りにいかない子育ての壁にぶち当たる。生きてきた中で最も「自分の未熟さ」を知ることになる。 何年も満たされない日々だったが、家の片付けと読書を機に、『自分の人生は自分で変えられる!』と気づく。そこから毎日が変わっていった。 2018年3月に退職。

POSTED COMMENT

  1. さとりん より:

    家を整えることにやりがいを見出せずに
    稼げていなかった自分には価値がないと思って
    周りから専業主婦とみられることを嫌がって
    もがいていました。
    ミモザさんが自分の価値観と違うお友達と出会った時の衝撃と
    ミモザさんの心境の変化について読めてよかったです。
    お引越しおめでとうございます! はてブさせてもらいました!

    • ミモザ より:

      さとりんさんありがとうございます☆その節は、アドバイスどうもありがとうございました!^^

      子どもを生んで家庭に入ると、自分のことについてあれこれ考えさせられますね。

      当時の苦しい経験がなかったら、今こうしてブログを書いてることもなかっただろうし、ブログを通じた出会いもなかったんだなぁと思います。

      そう考えると、とても不思議です。

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