- 教師として多くの子どもたちと関わる。
- 実際に三人の子どもを育てる。
そんな経験を通して私が思うことは、「大人や親が子どもたちに教えられることってそんなに多くない!」ということ。
それよりも、子どもたちが自ら気づくために、環境を整えたり、声掛けをすることが大切!
そう感じています。
今日は、「子どもたちのために親や大人ができること」について書いてみたいと思います。
子どもたちは、それだけでキラキラと輝いています。
なるべくそれを失いたくない!
小学四年生の担任をしていた頃、帰りの会で
‟モヤモヤした気持ちは解決して帰ってほしい”
そんな気持ちから、帰りの会に『みんなに伝えたいこと』という項目を作っていました。どうしても言いたいことがある場合は、みんなに問いかけます。
ある日、一人の男の子が、昼休みのボールの片付けをめぐって、どうしてボールを置き去りにしたのか?といった内容を発言しました。
運動場で男の子3人で遊んでいた帰りの出来事。その3人は誰もボールを持ち帰らなかった…。
(結局、隣のクラスの男の子が、落ちているボールを見つけて教室まで持ってきてくれたのだそうです。)
平行線のまま話が続いていたとき、このままじゃ嫌だな~(嫌な雰囲気だな~)と思い
私は「じゃあさ、今回のことで、いいところはなかった?」と問いかけました。
すると誰かが「隣のクラスの子が拾って持ってきてくれた!」と。
私も頷き、「確かに、自分たちで持ち帰らなかったことはいいことではないけれど、その子が持ってきてくれたから今ちゃんとボールは教室にあるよね!」と伝えました。
他のクラスの人の優しさにも目を向けてほしかった。
頷いてくれる子どもたちもいて。
険悪なムードのまま子どもたちを帰さずにすみました^^
帰りの会でのやり取りの後日談
実は、それには続きがあります。
数日後、クラスのある女の子(Uさん)のお母さんと話をしていたとき、
Uさんが、帰りの会での一部始終を、家で話していたことが分かったんです!
そして「素敵なやり取りですね」と言ってくださいました。
まさかそんな些細な出来事を、子どもが家で話していたなんて…
ああ、ちゃんと子どもたちにも響くんだな~と感じました。
私はただ、子どもたちが目を向けていないことについて、問いかけただけです。
そんな「気づき」さえ与えれば、子どもたちは自ら解決していく力を持っている!
そう感じました。
当時担任していた四年生のクラス。
子育てで自分の未熟さを感じ、私は何をやってきたんだ…と恥ずかしく思うこともありましたが、やっぱりたくさんのことを学んできました。
先日、子どもたちとお風呂に入りながら。
二週間前のこと。
主人は月曜日が飲み会で、火曜日も急遽飲み会になりました。
前は頻繁に飲み会に行っていた主人も、今は自分の判断で大切!と思うものにしか行きません。大事な小遣いもかかってるもんね(笑)飲み会に散在するより釣り具に使いたいよう(笑)
急遽後輩が熱を出したため、代わりに行くと。
子育て真っ最中で大変ではあるけれど、仕事での「どうしようもないとき」も理解できます。こっちは大変にはなるけれど、そう自分に言い聞かせます(笑)自分たちだって、人に助けてもらうことは、これまでもこれからもある!
夕方、子どもたちとお風呂にはいっているとき「今日パパ早く帰ってくる~?」と聞かれ、「飲み会」と答えると、
子どもたちは「え~!」と。
私もそう叫びたいときもある(笑)
でもここはよい母親を演じて(笑)
「今日はね、同じお仕事の人が急にお熱になっちゃったから、その人の代わりに飲み会にいくんだよ!」と伝えました。
そして「そんなパパをどう思う?」と聞くと、
子どもたちは「いい!(かっこいい!)」と(笑)
子どもたちと一緒になって文句を言うこともできるけど、パパの頑張りも伝えたい!
親が少し気づきを与えることで、見え方は全然違ってくる!と感じました。
夫よ、逆の立場になったときはよろしく!(笑)
おわりに。教育は時間がかかる!
「〇〇は、~だ!」
子どもと関わる際、そんな風に教え込む方が、その場は手っ取り早くすみます。
大人が気づきを与えて
子どもが自分で考えて…
とても時間のかかることです。
でも、子どもたちが自ら考え、自分で獲得した価値観は、着実にその子の力となります。
私たち大人は、子どもたちが‟いろんな角度から”ものを見れるよう、ほんの少し気づきを与えるだけ!
私たち大人は、子どもたちに、上部だけの成長よりも、心からの成長を望んでいるはず。
教育には時間がかかる!
そのことを肝に銘じておかなければなりません。
お読みいただきありがとうございました。