2019年も、もうすぐ終わりますが。
12月後半、わが家の3歳の息子は、一週間以上熱を出していました。それも38℃~40℃の高熱。
咳・レントゲン・血液検査の結果から、マイコプラズマ肺炎ということが分かりました。
抗生剤を二種類試すも、全く熱は下がらず(普通はどちらかが効いて解熱するそうです)。
紹介状をもらい、大きな病院にかかり、ステロイド剤を併用することで、ようやく平熱に戻りました(その病院には3日間通院し、現在も薬を飲んでいます)。
そんな、家か病院かのどちらかで過ごした一週間、"夫の上司からの温かい言葉"が心に残りました。
次男発熱7日目、朝のこと
次男が発熱して7日目(大きな病院を受診する前日)。
その日は、以前から、夫の仕事の飲み会の予定が入っていました。それも、大切な飲み会(飲み会によって重要度が違います)。
それまでの6日間は、幸いなことに飲み会はなく、夫も家でいろいろやってくれていました(普段から夫の会社は飲み会が多いです)。
飲み会の日の朝、夫は、
- 次男のことが心配
- 仕事の飲みのことも気になる
そんな気持ちで仕事に向かいました。
次男発熱7日目、夕方のこと
日中もまだ、飲み会をどうするかは、はっきりしていませんでした。
次男の熱が下がれば飲み会に行くし、
まだ高熱が続くようであればやはり心配…。
しかし、次男の熱は下がることはありませんでした(夫には都度ラインで報告)。
すると、夕方「(飲み会には行かないで)かえってくるよー!」とのラインが。
私は、
- 夫がいてくれたら安心
- だけど、夫の、仕事のことが気になる気持ちも分かる(夫は、重要度が低い飲みと判断すれば普段は断ります)
そんな気持ちで、
帰ってくると聞きほっとした気持ちもありましたが、100%素直に喜ぶことはできませんでした(無理して帰ってきたのかなと)。
上司の言葉
夫は仕事から帰ってくるなり、その日あったことを話してくれました。
- 朝、上司に、息子の長く続く熱のことを話していたこと(ちょうど一緒に移動する機会があった)。
※上司:職場のトップで、一緒に飲み会にいくことになっていた人 - 日中、次男の様子を尋ねられ、まだ熱が下がっていないことを伝えたこと
そして、上司は、次のように言ってくれたそうです。
「俺は(自分の子供が小さいころ)一緒にいてやれなかったから、お前はいてやれ(帰ってやれ)」。
今でこそ、"働き方改革"などという言葉がありますが…
もっと前は「仕事を頑張ることこそ偉い」「長時間働いてこそなんぼ」といった風潮(文化)がありました。
夫の上司もその時代の人(現在50歳くらい)。
それなのに「俺は大変だったからお前も」と自分の大変さを人に強いるのではなく、
「自分ができなかったことを部下にはやってほしい」という上司の優しさに、夫も私も、とてもあたたかい気持ちになりました。
夫は、上司の言葉を聞いて「過去(昔)は、思ってもできなかった」「時代が追い付いてきたのかな」と思ったそうです。そして何より嬉しかったと。
おわりに
夫の上司からもらった、心あたたまる言葉。
今回そんな優しい気持ちをもらって、「やっぱり自分も人に優しさを与えられる人間でいたい」と思いました。
夫も、これまでその上司のことは結構「仕事人間」と思っていたらしく、まさかそんなふうに言ってくれるとは思ってもいなかったそうです。
夫もまた、上司と同じ状況になったら、そんな声をかけるでしょう(たぶん)。
人は、心からの優しを感じると、それを他の人とも分かち合いたいと思います。
それは、人間に備わった、ごく自然なことなのかもしれません。
優しさは優しさを生む!
夫の上司の言葉に、改めてそんなことを感じました。
今年最後になりましたが、私はいつもみなさまの温かい気持ちや言葉に支えられています。本当にありがとうございます。
2020年も、あたたかい中でこのブログを続けていけるよう、言葉を綴っていきたいと思います。
どうぞ、よいお年をお迎えください。
お読みいただきありがとうございました。