今日は、私が教師になった理由について書きます。
11年前、大学四年生の頃、教員採用試験に合格し、翌年(2006年)春から小学校教師となりました。
大学三年生での教育実習をきっかけに「絶対教師になる!」と強く決意しましたが、そもそも私が教育に興味を持つようになったのにはいくつかの出来事が関わっています。
少しずつ振り返ってみたいと思います。大学卒業後はじめて担任した五年生の子どもたち。
今でも連絡を取り合う生徒がいます。
多くの子どもたちが今年から社会人!
小学校でのこと
私が小学三年生だった時のこと。
当時、出席番号は男女別の誕生日順で決められていました。女子で3月生まれの私は常に一番最後。
その一つ前と二つ前の女の子から意地悪をされていました。
のちに一人はもう一人の言いなりになっていたことが判明。
授業での話し合いや給食も一緒だったので、まだ席替えのされていない4月のことだったのだと思います。
仲間はずれにされたり、無視されたり…
毎日毎日すごく嫌だったことを覚えています。
私は、誰にも嫌だということができませんでした。
でも、担任の先生がちゃんと見てくれていました!
それも新任の男の先生です。
講師経験はあるようでしたが、まだまだ若い先生でした。
私が悲しい顔をして先生の方を見ていたようです。
アンケート、私への事前の聞き取りをし、十分配慮した後、時間を取ってクラス全員に問いかけてくれました。
もちろん、いじめていた二人も傷つかないように。
二人はちゃんと自分たちがやったことを分かっていました。
何だかほっとしたことを覚えています。
今思い出しても、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
自分が教師になって、なおさらそのすごさを感じました。
こういった問題は対応の仕方を間違えると、逆にこじれたり、誰かが傷ついたりします。
初任で大変だっただろうにも関わらず、ものすごく考えてくださったのだと思います。
きっと、今も、熊本県のどこかで素敵な先生をされていることでしょう。
中学校でのこと
中学生は多感な時期。
私もバスケットボール部に所属し、その中での女子の人間関係に悩みました。
↑簡単に書いていますが、中学生にもなると陰湿です。
嫌な思いをしたこともあるし、逆に友達を傷つけたこともある。
でもそれを経験したおかげで『人に意地悪をすれば自分にも返ってくるし、人に親切にすればまたそれが返ってくる』ということを身をもって知りました。
教師の役割は、子どもたちが学んでいく手伝いをすることです。
学校では色んな問題が起こります。
大切なのは、それをどう解決に導き、学びに変えていくか。
問題に気づいてきちんと対応してくれた先生もいれば、相談してもいまいちな場合もありました。
こんなこと言ってすみません!
同じ教師でも対応は違うんだなと中学生ながらに感じました。
高校や大学で。人に勉強を教えることが好きだった。
もともと友達に勉強を教えたり、子どもと関わったりすることが好きでした。
私自身そこまで勉強ができたわけではないので、みんながどこでつまずくのかが分かりました。
高校のときはテストの前に数人で勉強会をしたり、大学の頃は現夫(同じ大学同じ学部)に私が学習した内容の要点を教えたり。
それなのになぜかテストの点数は夫の方がよかった(-_-)
※夫はサラリーマン営業職。
分かりやすい!と言ってくれるのが嬉しかったです。
大学の頃、小学校へのボランティアに行って、個別に勉強を教えるのも好きでした。
そして教育実習。
大学受験では、第一志望の熊本の大学に落ちました。
そしてなぜか受かったのは他県の大学。幼稚園、保育園、小学校の免許を取ることができる学部でした。
大学に入ったときは教師への強い想いはなかったのですが、もともと教育に興味はあったので教育関係の授業は楽しかったです。
そんな中迎えた大学三年生の10月。一か月間、母校での教育実習がありました。
四年生のクラスに入りました。
そこで出会った担当の先生がすごかった!!
36歳、14年目の女性の先生でした。懐かしい。久しぶりに教育実習の想い出を振り返りました。
・クラスの子どもたちはみんな元気いっぱいで何事にも一生懸命取り組む。
・行事の際は一丸となり、みんな自分の意見をはきはき言う。
・先生が仕切るのではなく、子どもたちが主体となって係や掃除、その他の活動を回す。
・授業は子どもたちがどんどん意見を出すので、教師はそれをつなげたり、ポイントを押さえるだけの最小限でいい。
こんなクラスがあるのか!!と衝撃を受けました。
そして、毎日が学びの連続でした!!
その先生は「自分がラクしたいから」と言っていましたが、そこまでクラスを成長させるためにはそれまでの経験と、並々ならぬ努力があったと思います。
こう考えると、家を回すのも同じですね!
自分がラクするために家族が動く仕組みを整える!
すみません話を戻します!
いつも朝一番に学校に来て、みんながいない職員室でてきぱきと仕事をこなし、私のどんな些細な質問にも丁寧に答えてくれました。
そんな先生も、怒るときは怒る!
それでも子どもたちは先生のことをとても信頼しているので、どんな話もしっかりと聞いていました。
きちんとクラスの秩序が守られ、どんな子でもちゃんと居場所がありました。
教育実習でのある出来事
教育実習の最中、こんなことがありました。
教室で、ある小柄な男の子が、私のことを「先生好き~!」と言ったのです。
一瞬えっ?というような(ちょっとバカにしたような、何言ってるんだ?みたいな)雰囲気になりました。
しかし、そこですかさず担任の先生が「すご~い‼人に好きって言うのは誰でも言えることじゃないよ!」と。
それによって、周りの子どもたちの目は尊敬の眼差しにかわりました。
教師の力の大きさを感じた瞬間でした。
他にもここに書ききれないくらいたくさんの学びがあり、大変中身の濃い一か月間でした。
今でもその先生とは連絡を取り合っています。
最後は涙涙のお別れで、
私もこんな先生になりたい!
小学生の時に私が助けてもらったように、今度は私が教師になって子どもの力になりたい!
と強く思いました。
おわりに
正直私は、子どもの頃「学校が楽しかった」という思い出はあまりありません。
私が教師を志すようになった理由。
それは、楽しいことばかりではなかったこれまでの経験と、素晴らしい先生との出会いがあったからです。
この想いがあったからこそ、その後の採用試験に向けて本気で取り組むことができました。
お読みいただきありがとうございました。
さとりんさんありがとうございます^^
充実していた反面、もっと学びたい子の要求など満たせていないなと自分を不甲斐なく感じることも多かったです( ; ; )でもやっぱり興味があることは教育。子育てひと段落したらいずれまた教育に関する仕事をしたいと思っています( ´∀`)
ミモザさんは
悲しかった経験を糧にして
先生を志されたんですね(>_<) 教育実習の時の先生との出会いも 一生モノのステキなご経験で、 ミモザさんが先生になられるのは運命だったんじゃないかなと思いました(^ ^)