三年前の今日、私と次男(当時生後一か月)は、実家の熊本に里帰り中でした。
そして、熊本地震を経験しました。
それから三年。
息子はすくすくと大きくなり、毎日元気すぎるほどです。
地震大国、日本。
地震に備えるため、テレビやネットでは、あらゆる情報が流れています。
もちろん、どれも大切なことです。
ただ、私が地震の経験を通して学んだ「何より日々大切にしたいこと」が2つあります。
今日は、当時の写真とともに、そのことについてお伝えします。
1.家の中を安全にしておく
私が日々大切にしたいこと。
一つ目は、モノによって命を落とさないよう、家の中を安全にしておくということです。
三年前、本震(4月16日 1時25分)がきたときは夜中で、私も次男も熟睡中でした。
前震(4月14日 21時26分)があって怖かったため、当日はいつもより部屋の中央で寝ていました。(前震さえもこれまでに経験したことのない揺れでした。怖くてその日は車で寝ました。まさかその後本震がくるなんて…)
すると、次男がいつも寝ている場所に、大きなテレビが落ちていました。
わずか4000gの体の上に、こんなに重いものが落ちていたら…。
考えるだけでゾッとします。
ガラス窓も、サッシから外れ、私と次男の上に落ちてきました。
まさかこんなことが起こるなんて…これまで考えたこともありませんでした。
近寄ってみるとこんな感じ。
真っ暗で何も見えなかったので、私は家が崩壊したのだと思いました。
幸い、
- (体の大きい)私だけが衝撃を受けた
- 羽毛布団がクッション代わりになった
- 授乳のため、私は横向きに寝ていた
それらのことが重なり、私も次男も、けがはありませんでした。
実際に、どんなに備えていても、不測の事態は起こります。
ただ、
- 落ちてきて危ないものを放置しない
- 倒れてきそうなものをそのままにしない
片付けよりも何よりも、モノによって命を落とすことがないよう、できる限り家の中は安全にしておきたいものです。(食料や水、防災グッズも大切ですが、それは命あってのこと。まずは自分の命を守ることが最優先です)
2.後悔のないように生きる
私が学んだ大切なこと。
もう一つは、後悔のないように生きるということです。
以前の記事を引用します。
当たり前に来ると思っている明日が、本当に来るとは限らない。
自分の命が明日もあるという保証はどこにもない。
家族や大切な人と、明日も会えるとは限らない。
大きな地震…このようなことがあると、生活は一変します。
これまで、当然のようにやっていたことが、できなくなります。
「また明日やればいっか」が、できないことだってあります。
だから。
悔いのないように、一日一日を大切に生きていきたいものです。
熊本地震が起こる、数日前の写真。
本震当日の朝。
長い長い夜でした。暗い闇が終わり、空が明るんできた時は、本当に嬉しかったです。
おわりに
熊本地震を経験し、私が学んだ、日々大切にしたいこと2つについて書きました。
1.モノによって命を落とさないよう、家をできる限り安全にしておく。
2.明日が必ずくるとは限らない。悔いなく生きる。
本当は、毎日強く意識したいことです。
しかし、人間すぐ気が緩んでしまうもので、私自身「まあ大丈夫だろう。ちょっとくらいならいいかな。」と思う時もあります。
ただ、忘れるということは何も悪いことではなく、嫌なことを忘れられるという、人間に備わった特性です。
大切なのは、たまにふと立ち止まって考えたり、何かの節目に思い出し、自分を見つめ直したりすることではないでしょうか。
みなさんの、考えるきっかけになれば嬉しいです。
お読みいただきありがとうございました。