私は洋服を購入する際、これまでの失敗から、必ず生地の繊維を確認するようにしています。
・どんなに気に入っても自宅で手入れできないものは購入しない。
(アウターや冠婚葬祭用の服を除いて)
・お手入れ方法を店員さんに尋ねる。今の自分にできそうになかったら購入しない。
洋服を買う時、デザイン・色・サイズなどはよくみる人も多いようですが、「素材」を気にする人は少ないようです。
以前友人がこんなことを言っていました。
「このニット可愛いんだけど家で洗濯できなくてクリーニングに出さなきゃいけないんだよね~お金かかる~」と。
洋服を買う時に高いお金を払ったはずなのに、その後もクリーニング代を支払うことになる…
クリーニング代だけでなく、
・クリーニング店に持って行き取りに行く手間
・それにかける時間
よく考えないで買うと、私たちから多くのものを奪っていきます。
たった一枚ニットを買っただけなのに…
こんな状況に陥らないためにも、洋服の素材を知っておくことはとても大切です。
今日は難しいことは抜きにして、私が普段洋服を買う際、頭の中で考えていることを書きたいと思います。
素材は、紙・プラスチックで考える!
年間を通して一番多く着る素材は、
・カットソーやシャツなどに多く用いられるコットン・リネンといった天然繊維の中の植物繊維
・テロンとしたブラウスやシャカシャカした羽織(ブルゾンなど)に使われるポリエステル・ナイロンといった化学繊維の中の合成繊維
この2つではないでしょうか。
他にもたくさんありますが、この2つを知っておけば大きくカバーできると思います。
そんな私はいつからか、洋服の繊維を紙とプラスチックで考えるようになりました。
コットンやリネンは‟紙”に例える。
紙の原料は木材や草です。
コットンやリネンはそれぞれ綿・麻という植物で作られます。
両者は天然の植物から作られるという点で共通しています。
そのためこんな風に考えることができます。
( 紙 ) → (天然繊維の服)
・自然なもの→着心地がいい
・日に焼ける→色褪せしやすい
・クシャクシャになる→シワになりやすい
・ペンがつくと落ちにくい→汚れやシミがつきやすく落ちにくい
ポリエステルやナイロンは‟プラスチック”で例える。
プラスチック製品や、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維、どちらも石油が原料です。
そのためこんな風に考えることができます。
(プラスチック製品)→(合成繊維の洋服)
・劣化が少ない→痛みが少ない
・紙に比べ日に焼けにくい→色落ちが少ない
・ペン(水性)で書いても汚れが落ちる→汚れがとれやすい
・人工的なもの→天然繊維に比べると着心地はよくない
紙とプラスチックを比較する。
コットン?リネン?
ポリエステル?ナイロン?
その言葉は分からなくても、紙とプラスチックなら何となくイメージでき、比較することができます。
コットン・リネン(紙)
自然のもので着心地◎
その反面、シワ、色落ち、劣化が気になる△
ポリエステル・ナイロン(プラスチック)
シワ、色落ち、劣化が少ない◎
その反面、人工的なもので素肌に着るには着心地△
こう考えると、今の自分に適した生地が見えてきます。
〇下着、インナー、パジャマ、普段家で着る洋服は、着心地重視でコットンやリネンがいい。
〇おしゃれをしたいときの洋服は見た目も重要、シワやくたびれた感じがしないポリエステルやナイロンがいい。長く着るアウターも同様。左はポリエステル100%のアウター。
右は綿100%のカットソー。
それぞれメリット、デメリットがあります。
問題は、自分がその特徴をよく知り、どう生かすか。
手持ちのブラウス。
ポリエステルとコットンの混紡。いいとこどり!私の大好な素材です。
洋服にもよりますが、素材を確認してコットンとポリエステルの混紡だと嬉しくなります(笑)
着心地もいい!
シワにもなりにくい!
両方のよさを兼ね備えています。
ウールについて
これからの時期、着る機会が増えるウール(羊の毛)。
天然繊維という点ではコットン・ウールと同じですが、動物性という点で異なります。
保温性が高く、吸湿性に優れていますが、たんぱく質のため
・縮みやすい
・虫がつきやすい
・アルカリ性・塩素系の洗剤に弱い
という特徴があります。
他にもアルパカ(アルパカ)、カシミア(カシミアヤギの毛)も同様のことが言えます。
最近は手洗いできるニットも増えましたが、他の洗濯物と同じように洗える点を考えると、コットンやリネンの方が扱いやすさは上です。
ウールはどうしても単独で洗濯することになります。
そのため、子どもが小さい私には適した素材とは言えません。
一番は『失敗から学ぶこと』
繊維の特徴を調べて知っていても、やっぱり実際に着たり、失敗したりしないと分からないこともたくさんあります。
今日書いたことも全て失敗から学んだことです。
〇以前、間違えてウールのジャケットを洗濯機の中に入れていたら縮んで悲しい思いをした。
〇キュプラという繊維の特徴をよく知らず洗濯をしたら、シワシワになった。
どんなにアイロンをかけても元には戻りませんでした(T_T)
でもどれも今の学びに繋がっています。
おわりに
今、皆さんの手元に、
・よく着る服
・なかなか着ない服
はありませんか?
その原因の一つは洋服の素材(生地の繊維)かもしれません。
それぞれ一度繊維を確認してみると、着る服・着ない服の共通点が見えてくるかもしれません。
また、
洋服を手放す(断捨離)ときは、ぜひ「素材」も確認してみてください。
・何がいけなかったのか。
・実際に自分にはどんな素材が扱いやすいのか。
私たちの大切な時間とお金を洋服に振り回されないためにも、洋服を選ぶ際「素材」も確認するとよい選択ができます。
友人にはあの後、繊維の大切さを伝えました(笑)
お読みいただきありがとうございました(*´▽`*)