本から学んだこと

『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』を読んで。子どものチカラを信じよう。

私は読書が好きですが、子育て関係の本は普段あまり読みません。

日頃子育てにどっぷり浸かっているので、本くらいは違うものを読みたくなります^^;

でも、今日紹介する本は子育てについての本です。

図書館の新着資料を見ていた時、なぜか気になって予約をしました。

先日読み終えたのですが、途中何度も涙が溢れてきました。

医学の視点から書いた子育て本はこれまであまり読んだことがなく、大変興味深いものでした。
といっても分かりやすく書かれています^^

今日は、読んで、特に印象に残ったことについて書きます。

「トンビがタカを産む」は、遺伝的にありえない。

トンビはトンビの子を産み、タカはタカの子を生む。ツバメはツバメの子を産み、ヒバリはヒバリの子を産む。アンデルセン童話‟みにくいアヒルの子”は実はアヒルの子ではなかった。ここで大事なことは、鳥の種類が違うだけでそこに優劣はない、ということです。教育の効果とは、親から受け継いだ遺伝子の特徴を上手に生かせるようにすることなのです。

はじめこの本を読み始めたとき「遺伝的に決められている」と聞いて、何だか面白くないな、と感じました。

生まれた時点で既に子どもの能力は決められている…そのような印象を受けたからです。

でも、そういうことではなかったのです!

もっと深く、大切な意味がありました。

体重300グラムで生まれた赤ちゃんも、遺伝子に守られ、力強く生き抜く。

りんご一個の重さが約300グラムです。

さて、ひとの脳にはしわがあることはご存知ですね。ひとが高い能力を手に入れるためには、しわの数とパターンが決められたとおりに作られることが必須です。そして実際、脳のしわは遺伝子が決めたシナリオに沿って、精密に作られていくのです。
・・・
妊娠期間が27週よりも短くなってくると、赤ちゃんは脳にしわがほとんどない状態でうまれてきます。まだつるつるの脳を持った赤ちゃんは、NICUの保育器の中で過ごすことになります。
・・・
ひと月、ふた月と、NICUで治療を受ける中で、ちいさな赤ちゃんの脳には、決められたとおりに正確にしわが刻まれていくのです。・・・それは遺伝子によってあらかじめ決められた順番であらわれてきます。そして、赤ちゃんがご両親の待つお家に帰る頃には、予定どおりに生まれた赤ちゃんと同じ、つまりそれは、ぼくたちおとなと同じパターンのしわが脳の表面に刻まれているのです。

とてつもなくすごいことだと思いませんか?

りんご1個の大きさで生まれてきた赤ちゃんであっても、遺伝子が決めたシナリオ通りに育っていくのです。

私は、このことを、本を読んで初めて知りました。

どんな赤ちゃんでも、生きる力があるんだ!!

人間は本来、とても大きな力を持っているんだ!!

私たちはただ、その力を信じればいいんだ!!

そんなことを感じました。

どんな子どもでも、みんな、才能のシグナルを発信している。親として心がけておきたいこと。

さて、平凡で取り柄が見えづらい子どもを持つおとうさん、おかあさんへ。誰もがふりかえるような才能はなくても、誰にも真似できない心根の美しさが育っているかもしれません。親も本人も気づいていないだけで、こどもはみんな生まれながらにして才能の芽をもらっているのです。
・・・子どもが自分でやりたいことをみつけられるまでそっと応援していくために、そのときがきたら子どもの才能に気づいてあげられるように、親は心をやわらかくしておきたいですね。

『心をやわらかくしておく』という表現が、とても素敵だな、と感じました。

どんな子どもであっても、生まれながらにして、キラリと光る何かをもっている。

親としてその才能を信じ、

時がきたら適切な関りができるよう、

ゆとりをもって心構えしておきたいなと思いました。

孤独な育児に疲れてきたら、SOSを発してください。

どうかひとりで悩みを抱えないでください。「虐待かもしれない」と自ら省みるられるあなたは、きっと大丈夫。素敵なおかあさんになれます。母親ひとりきりで育てていけるような子どもはいません。困ったとき、どうしようもないときは、SOSを出して助けてもらいましょう。誰もあなたを責めたりしませんから。

本当に、心に沁みる言葉です。

著者は「無関心」ほど恐ろしいものはないと言っています。

後悔する気持ちがあれば大丈夫。‟後悔ほど深い愛情はない”と言っています。

私は熊本県の田舎に、同居の中育ちました。

母は大変なことも多かったようですが、
子どもとしては、家族、親戚、地域、温かい中で過ごすことができました。

今でも実家に戻ると、親戚が遊びに来てくれたり、近所の人が「〇〇ちゃん?」「大きくなったね」などと声を掛けてくれます。

夕食だってほとんど家族7人で食べた覚えしかありません。(祖父・祖母・父・母・私・妹・弟)

だからこそ、孤独な育児は本当に辛かった・・・

こんなはずじゃない!!

何度思ったか分かりません。

孤独な育児が辛いのはおかしいことではありません。

人は支え合ってこそ人なのです。

SOSを出せば、必ず助けてくれる人はいる!

発しないと分かりません。

どうか自分を大切に。

子どもを思うからこそ、SOSを出しましょう。

おわりに

『子どものチカラを信じよう。』

簡単なようで、難しいことかもしれません。

でもやっぱり、簡単なことなのかもしれません。

・世間の目
・様々な情報
・周りの評判

そんなものを手放せば、自然とわが子に目が向きます。

自分たちのもとに生まれてきてくれた、かけがえのない命。

わが子が将来どんな花を咲かすのか、その芽を潰さず、そっと見守りたいと思いませんか^^

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お読みいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
ミモザ
1984年生まれ。3人の子ども(女・男・男)の母。転勤族の夫との5人暮らし。 22歳で小学校教師となり、担任として忙しくも充実した日々を送る。 約5年間働いた後、3人の育児休暇に入る。そこで思い通りにいかない子育ての壁にぶち当たる。生きてきた中で最も「自分の未熟さ」を知ることになる。 何年も満たされない日々だったが、家の片付けと読書を機に、『自分の人生は自分で変えられる!』と気づく。そこから毎日が変わっていった。 2018年3月に退職。

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