3週間ほど前のこと。

高校からの友人S子から電話がありました。

内容は「仕事どうしよう(復帰するか退職するか)」というものでした。

 

S子は特別支援学校の教員で、現在小2・年少・1歳の子どもがいます。一人目を出産後、一度復帰し、二人目三人目を出産して、現在は育休中です。

S子は昨年末にも一度、学校長へ「保育園入れなさそうなので退職を考えている」と電話で話したとのこと。その時は「(辞めるなんて)もったいない!育休の延長も可能だから!(退職は)やめとき!」みたいに驚かれて終わったそうです(笑)

ですが、4月の復帰を前に、もう一度あれこれ考え、悩みに悩んで私を電話をくれた、とのことでした。

 

友人とのやり取りを通して、私も改めて家庭のこと・仕事のこと・子育てのことについて考えてみました。

一人目の産休を取ってもうすぐ10年。

つまり、仕事をせずに家庭にいて、家事・育児をする生活を10年続けてきたことになります。
10年と書くととても長いですが、あっという間だったように思います。

これまでを振り帰り、最近の自分の気持ちを書いてみようと思います。


家事も子育ても一仕事。簡単にできるものではない!

産休に入ってすぐは、ずっと家にいて何をしていいのか分かりませんでした。

片付けや掃除も、今と比べると10分の1程しかやっていなかったと思います(やり方が分からなかった)。

もちろん家事の分量が増えた、ということもあります。

子どもが三人生まれてきてくれて、洗濯も食事もその他諸々、ひとつひとつが簡単に終わるものではありません。
"洗濯"と言ってしまえば一言ですが、予洗いしたり、仕分けしたり、干したり、畳んだり、しまったり…様々な過程があります(ドラム式洗濯機は毎日大活躍ですが、外に干すものもあります)。

今は外で仕事をしていなくても、
朝夫のお弁当を作り、朝ごはんの支度をし、子どもたちを送り出し、洗濯をしたり掃除をしたり、買い物に行ったり…。また一人のお昼ごはんやお菓子作りを楽しんだり…あっという間に時間が過ぎます!

子どもたちはそれぞれ小学校や幼稚園に行っていますが、帰ってくれば、
宿題を見たり、話を聞いたり、外遊びに一緒に付き合ったり、習い事の送り迎えをしたり…。夜は、晩御飯、お風呂、歯磨き…あっという間に「もう寝る時間!」となります(その最中にもいろんなことが!)

本当にやることいっぱいです。

子どもが小さいころの、あの目の回るような忙しさからは抜け出したものの、それでも日々「主婦の仕事って大変だな~。本当にたくさんあるな~。」と至る所で感じます。

 

S子に、一度復帰したときの様子を聞くと、次のように話していました。

「何が大変かって家事よ家事!ほんと家の中めちゃくちゃだったけんねー!」と。
熊本弁そのままですみません^^;

S子夫婦はどちらの実家も近くになく、子どもの保育園の送り迎え、平日の家事、ほぼ全てS子一人でやっていたそうです(旦那さんは朝早く帰りも遅い)。
家の中めちゃくちゃになりますよね^^;私は子どもが生まれる前、仕事だけでも部屋は散らかっていました。

本当にどうしても仕事が忙しい時は、熊本の実家のお母さんに何泊か泊りで来てもらい、学校で残業していたそう。

(お母さんに来てもらっていたときは)帰ったら、子どもはお風呂もご飯も終わっているし、自分の食事も作ってあるし、本当に仕事に専念できた!と言っていました。
さらに、「旦那っていつもこんな状況でいい身分だわ!」とも(笑)

私は、働きながら家事・子育てをするという経験はありませんが、
子どもが生まれる前であっても、夕方の職員室で「ああ家にご飯があればなあ」と、帰ってからの家事のあれこれを考えると気が重くなっていました。

"夫婦がいて、片方は家のことをし、片方は外に出て仕事をする。"

ある意味、バランスが取れた形なのかもしれません。

それくらい、家の仕事って、たくさんあって疎かにできることではありません。生きていく上で必ず必要なことです。

仕事をするか、家にいるか。人と比べるものではない!

仕事をしている人の話を聞くと、「朝5時半に起きて洗濯物を回して、保育園に子どもを送って職場に行って…夕方6時には保育園のお迎えに行って…」

自分の生活とのあまりの違いに衝撃を受けます!
たまに心がざわつくことも。

ですが、これは人と比べるものではありません。

自分のキャパ、環境、家族の様子、状況…それらによって、いろんな選択肢があると思います。
私は同時にいろんなことができるタイプではありません。

私の夫はサラリーマンですが、いろいろ大変なこともあるようで…。特に最近はすごく忙しく、帰りが遅いこともしばしば。

それに引き替え私は、家で「今日は何食べよう~」と一人のお昼を楽しんだり、「今日は何のクッキーにしよう~」とお菓子作りを楽しんだりしています。

夫にそれを話すと、「それくらいがいいよー」だそうです!

 

確かに、仕事から疲れて帰ってきて、私が家でせかせか?イライラ?していたら、ほっとできないですよね。
余裕のない時の私のめんどくささと言ったら!夫もよーく分かっています(笑)

私が穏やかにいることが、夫にとっても子どもたちにとっても、何よりのことなのかもしれません。
ネット等には専業主婦に対して否定的な書き込みも多くあるようですが…自分の家族が認めてくれていたらそれで十分です。

S子の旦那さんも、S子に「(育休に入ってからS子がニコニコするようになったから)もう復帰しないでほしいなー」と前から言っていたそうです(笑)
S子は「旦那は、私に当たり散らされる生活を恐れてるんだろうね~」とも(笑)

仕事をするか、家にいるか、はたまた他の選択肢も…正しい答えなんてなくて、自分でしっかり考えて決めたらいいですね。

そして、決めたら「それでよかった」と思えるように日々を生きるのみ!ですね。


最後は、自分の気持ちを大切に!

もうだいぶ前に読んだ本で、タイトルも著者も忘れてしまいましたが、今も心に残っている言葉があります。

それは、"何かを選択するとき、10か0かという場合は少ない。6と4なら6の方に従え"というものでした。

優柔不断な私にとっては、とても分かりやすい表現でした。

S子との電話の際、S子に気持ちを聞いてみると、「8・2で退職!」との返答が!(笑)

(退職した)私に電話をしてきた時点で、きっとS子の気持ちは退職に傾いていたのだと思いますが(笑)、それでもなかなか決断がつかないようでした。

仕事をしていれば大変なこともありますが、やりがいとともに、職場の人たちとの会話など楽しいこともあります。S子は以前復帰したとき「子育てのよい気分転換になるよ」とも話していました。ですが、やはり子どもが三人になると、話は変わるのでしょう。

その後、意を決して学校へ退職の電話をすると、今度は「時短勤務なども考えてみたら?」とのこと。またしても迷う結果となったようです^^;

それには、旦那さんも実家のお母さんも「じゃあ時短勤務したら?」と言ってくれたみたいですが、悩み悩んだ末、やはりS子は退職という決断をしました(後一年育休延長という選択もあったようですが、それはなかったよう)。

周りはいろんな提案をしてくれますが、何かあったときに責任をとってくるわけではありません。

やっぱり最後は「自分はどうしたいか」、自分の気持ちを大切にしたいものですね。

おわりに

家庭・仕事・子育て、今の自分の気持ちを書きました。

私が退職という決断をして、もうすぐ3年。

仕事をしていれば、それはそれでまた違った実りがあったと思いますが…

今家族はみんな元気にしていて、
毎日たくさん笑ってしゃべって、
私自身、前は知らなかった家での楽しみ・やりがいを知り、
「これでよかった」と思っています。
あんなに前は「毎日家にいるなんて耐えられない!」と思っていたのに、人の心って変わるものですね。社宅に居るので「今の生活に慣れた」というところもあるでしょう。

いずれは仕事をしようと思っていますが、もう少し今の生活を楽しんでもいいかな~と思っています^^

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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ABOUT ME
ミモザ
1984年生まれ。3人の子ども(女・男・男)の母。転勤族の夫との5人暮らし。 22歳で小学校教師となり、担任として忙しくも充実した日々を送る。 約5年間働いた後、3人の育児休暇に入る。そこで思い通りにいかない子育ての壁にぶち当たる。生きてきた中で最も「自分の未熟さ」を知ることになる。 何年も満たされない日々だったが、家の片付けと読書を機に、『自分の人生は自分で変えられる!』と気づく。そこから毎日が変わっていった。 2018年3月に退職。