みなさんは、スペンサー・ジョンソンさんの本を読んだことはありますか?
私がこの方の著書『チーズはどこへ消えた?』を読んだのは、今から3年ほど前。読書にのめり込んでいた時でした。
短い話ながら新たな気づきを与えてくれ、それから数年経った後も何となく記憶に残っていました。
そして、今から半年ほど前、70代の女性店主が一人で営むカフェに行ったときのこと。
「よかったらどうぞ」と、お店の一角には本が並べられ、その中で私が最初に手にした本が『人生の贈り物』でした。
後で気づいたことですが、その本の著者が『チーズはどこへ消えた?』の"スペンサー・ジョンソンさん"でした。
というのも、『人生の贈り物』を家でまた読みたいと思った私は、図書館で探してみるもなし。アマゾンで購入しようと思うも、新書はなし。
結局、中古の本を買いました(廃盤になった?その過程で同じ著書だと言うことに気付く)。
それを機に、スペンサー・ジョンソンさんの他の本を読みたいと思い、図書館でいろいろ借りてみました。
どれもとても内容がよかったので、私が読んだ6冊をご紹介します(発行日が古いものから順にご紹介します)。
人生の贈り物
タイトルに惹かれ、私がカフェで偶然手にした本です。
料理が出てくるまでに十分読み終えられるくらいの長さですが、その内容はとても心に響きました。
この本は、ある少年が、老人から「かけがえのないプレゼント」の話を聞くところから始まります。それをもらった人は、ずっといつまでも幸せでいられる、と言います。
みなさんは、一体何だと思いますか?
少年が、大人になってようやく見つけたかけがえのないプレゼント。それは、自分が自分に与えるものであり、子どもの頃にはおそらく誰もが知っていたものです。
ついつい忘れてしまいがちな大切なことに気付かせてくれる、あたたかい気持ちにさせてくれる一冊です。
チーズはどこへ消えた?
かなりのベストセラー(といっても、読書にハマるまで全く知りませんでした)。
以前本屋さんで見かけたときは、大リーガーの大谷翔平選手のおすすめ本として紹介されていました。
2匹のねずみ「スニッフ」と「スカリー」と、2人の小人「へム」と「ホー」が出てくる物語です。
短い本で、内容も難しくありません。しかしこの本からは、
- 現状維持に満足しないこと
- 変化する勇気をもつこと
そんな大切なことを教えてもらえます。
プレゼント
この本には、『人生の贈り物』の話が引用されています。さらに内容を深められる、といった感じでしょうか。
いまやっていることに没頭すれば、ほかのことを考えることもなく、幸せでいられる
まさに、今を生きることの大切さを教えてくれています。
そして、過去を悔やんでばかりいた昔の自分に、言ってあげたい言葉があります。
過去が忘れられないのは
その経験から
何も学んでいないからだ過去から何かを学びとり
過去を捨て去れば
いま現在を
よりよいものにすることができる
確かに、いつまでも悔いてばかりいることは、過ぎてしまったことに囚われ、何も学んでいないからなのかもしれません。
「〇〇があったからこそ、今の自分がある」と前向きに捉えられるよう、経験一つ一つを自分の力にしていきたいです。
頂きはどこにある?
日々過ごしていると、「仕事も私生活も全然うまくいかない」「自分は不幸だ/幸せになりたい」などと思うことがあります。
そんな時どうしたらよいか?
この本は、そんな状況を新たな視点で見つめ直すきっかけを与えてくれます。
どこでも、誰にでも
仕事でも私生活でも
かならず山と谷がある
山と谷はつながっている。
今日の順境で
過ちを犯せば
明日の逆境を作り出す。そして、今日の逆境で
賢明なことを行えば
明日の順境をつくり出す。
山にいるときには
物事を実際よりも
よく思ってはならない。谷にいるときには
物事を実際よりも
悪く思ってはならない。現実を味方にすべきである。
他にも、いろんなヒントが、優しい言葉で書かれています。
1分間意思決定
みなさんは、物事を決めるとき、時間はかかりませんか?
私はとてもかかります(反対に夫は驚くほど決断が早いです)!
どうすれば、短い時間に、適切な判断ができるのか?
この本を読むと、その手掛かりが見つかるかもしれません。
場当たり的な解決方法ではなく、深い考察の上に書かれていると感じました。
※ビジネス書ですが、意思決定はあらゆる場面で必要なこと。仕事をしていなくても役立てられます。
迷路の外には何がある?
『チーズはどこへ消えた?』の続編。
そして、これがスペンサー・ジョンソンさんの遺作のようです。
『チーズはどこへ消えた?』で、なかなか変化することのできなかった登場人物の小人ヘム。一体この後どうなるのでしょうか?
- 自分は変化することを恐れていないか?
- これまでと違ったことが起こった時、柔軟に対応していけるか?
そんなことを考えさせられます。
おわりに
私が読んだ、スペンサー・ジョンソンさんの本のご紹介でした。
どれも本当に分かりやすい言葉で、文章も長くなく、大変読みやすいです。それでいてメッセージは深く考えさせられることばかり。
たまに読み返したい本たちです。
子どもたちが大きくなったら、是非読んでほしいと思う本でもあります(いずれ買って本棚にしまっておきたい)。
また、もう一つ、この著者の本に好感を持つのは、必ず本の最後に「もしこの方法がよかったら、他の誰かにも伝えてほしい」といったメッセージが書き添えられているところです。
"一人占めせず、みんなでよりよく生きていこう"というところが好きです。
もしもこの記事を読んで、誰かにとって本とのよい出会いがあったら。そんなに嬉しいことはありません。
最後までお読みいただきありがとうございました。