教師と親の関わり方

もっと学校の先生を頼って!親として「やっていいこと」「悪いこと」

ありがたいことに、今もたまに、私が小学校教員だったことを知る友人から、相談の電話をもらいます。

ほとんどの内容が、

  • 「これって、先生に聞いてもいいかな~。」
  • 「これ言ったらモンスターペアレンツって思われるかな?」

といったものです。

私は向こう側を知っているけれど、ほとんどの人からすると、先生に聞くのはハードルの高い!

そんなことを毎回感じます。

今日はその質問にお答えしたいと思います。

「聞いていけないこと」はない!

  • 学校での子どもの様子が気になる。
  • 宿題が多すぎる(少なすぎる)。
  • 子ども同士のトラブルがあった。

何だって聞いて大丈夫です!

聞き方としては、連絡帳よりも電話、電話よりも直接会って、の方がいいです(顔が見えてやり取りできるから)。

でも、仕事をしていたり、下の子がいたり、親の事情もあると思うので、できる方法で構いません。

何もしないよりは、何かしらやった方がいいです!(行動あるのみ!)

聞いてはいけないことなんて、一つもありません!

教師も保護者も、願いは同じ!

友人に、「先生に話してどうだった?」と聞くと、ほぼ間違いなく「実は〇〇だったよ~」と親の捉え方と教師の捉え方とがズレていたことが分かります。

そして「話してみてよかった」と。
これはみんな言うことです^^

教師も、保護者も、「子どもを健やかに育てたい」という願いは同じです!

ならば力を合わせる!

教師と保護者が力を合わせて悪いことなんか、一つもありません!

話し合ったら、きっと分かり合える!

以前、同学年を組んだ50代の女性の先生がいました。

結構激しい声で子どもたちを叱り、その指導法に疑問をもつ保護者もいたようですが、子どもたちのことを真剣に考える心優しい方でした。
ドライブ、美味しいものを食べることが大好きな先生でした♪私が退職した時も連絡をくれました^^

ある日、その先生と話していた時、こんな話を聞かせてくれました。

まだ自分が若かったころ、学級崩壊寸前になり、保護者からもたくさんのクレームが来た。

でも、ある一人のお母さんだけは最後まで自分を信じ見守ってくれた。

「今は大変でしょうが、どうか頑張ってください」と。

教師は教育のプロですが、どの職にも「一年目」があるように、教師もまた、なりたての頃は分からないこと、空回りすることもたくさんです。
私もどれだけ空回りしたことか…^^;

そんな時に保護者が温かく見守ってくれるというのは、どれほど救われるか分かりません。

いろんな先生がいますが、そのほとんどは日々子どもたちのことを真剣に考えている人たちです。

親も教師も、共に子どものことを真剣に考える"仲間"

きっと、話し合えば分かり合えることがたくさんあると思うのです。

きっとみんな、子どもたちには健やかに育っていってほしいと思ってる。

教師と保護者が分かり合うと、子どもも嬉しい!

先生と自分の親が仲良く話している姿を見て、嫌な子どもがいますか?

きっと、とても嬉しいと思います。
そんな姿を見ると、何だかくすぐったいような、嬉しいような、そんな気持ちになったのは私だけでしょうか?

"自分の親が、担任の先生を信頼しているかどうか"は、子どもは鋭く読み取ります。

親が担任を信頼していると、子どももまた、そんな先生の話をよく聞こうと思います。

尊敬する先生から教えてもらったこと「教師と保護者の関係がよければ学級経営はうまくいく!」

私が最終的に「教師になりたい!」と心に決めた、教育実習での先生との出会い。

その先生から聞いた、忘れられない話があります。

それは、「担任と保護者の関係がうまくいっていれば学級経営はうまくいく!」というものでした。

つまりは「保護者が担任を信頼していれば、子どもも担任のことを信頼し、よい学級経営ができる」と。

当時大学3年生だった私の狭い視野では、全く見えていない世界でした。

学級経営といえど、その親まで含まっているのか!と、大変勉強になりました。

親が絶対にしてはいけないこと

そういう目線から見ると、一つだけ親が絶対にしてはいけないことがあります。

それは『子どもに教師の悪口言うこと』

悪口をいっている人のことを、子どもが信頼しますか?

 

もしも親が担任の悪口を言うと…

→子どもが先生の話を聞かなくなる。

→学級がめちゃくちゃになる。

→そんな状態で子どもたちの豊かな心を育むのは難しい。

親が言ったことは、全て子どもに返ってきます。

 

もちろん、先生にだって問題があることもあります。

だからこそ聞く!

聞いて納得できたら、協力する!

悪口を言うことだけは、やってはいけないことです。

教師だって人間!

私たちが一方的に悪口を言われたら嫌なように、教師もまた、一方的に批判されるのは気持ちがよいことではありません。

もし一方的に悪口を言われた場合、その後どんなことが起こるかというと…

教師はその子どものことを深く指導できなります。「また何と言われるか分からない。そっとしておこう」と。
教師だって他の職業と何ら変わりありません。

これは、とてももったいないことです。子どもが成長できるチャンスを、親が奪っているようなものです。

疑問・質問と、一方的な批判の違いは、教師にだって分かります。

「教師だから」ではなく、「一人の人間」としてお互いに誠意をもって話し合う。

何も難しいことではありません。

おわりに

教師と親は、共に子どものことを想う仲間。

両者が手を取り合っていくことが、何よりの教育だと私は思います。

本当に真剣に子どものことを考えている先生なら、どんな質問にも答えてくれるはずです。
私も少し前、連絡帳に「娘があまりに宿題大キライなので、学校でも話してくれませんか^^?」と書きました。(←文章は冷たいイメージを与えがちなので絵文字も入れて♪)
すると、宿題の意義、自分も子ども時代泣きながらやったことがある^^などの話をしてくれたようです♪

また、先日お便りに「もう少し宿題を増やします」との記載があったので、何かのついでに連絡帳に「今の量で十分です^^」と書いたら「私も丸付けヒーヒーなるので今のままがいいですが、漢字は反復練習が必要なのです^^」と返ってきました^^「分かりました!やるのみです!」と返事(笑)

あれこれ悩むよりも、まずは先生に聞いてみる!

もっと先生を頼って!

そんなメッセージが届けば嬉しいです。

※先生の大変さもよ~く分かるけれど、今自分は、教師ではなく‟親”!
しっかり頼らせてもらおうと思います^^

 

お読みいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
ミモザ
1984年生まれ。3人の子ども(女・男・男)の母。転勤族の夫との5人暮らし。 22歳で小学校教師となり、担任として忙しくも充実した日々を送る。 約5年間働いた後、3人の育児休暇に入る。そこで思い通りにいかない子育ての壁にぶち当たる。生きてきた中で最も「自分の未熟さ」を知ることになる。 何年も満たされない日々だったが、家の片付けと読書を機に、『自分の人生は自分で変えられる!』と気づく。そこから毎日が変わっていった。 2018年3月に退職。

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