本田晃一さんの『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』を読みました。
私がこの本を知ったきっかけは、ブログに寄せられたミイコさんという方からのコメントです。
ミイコさん自身もブログを運営されていて、その中で"一番のおすすめ本"と紹介されていました。※ミイコさんのブログ→ありがとうで幸せと夢を叶えよう
この本は、本田晃一さんが、「タマゴボーロ」「麦ふぁ~」などで有名な竹田製菓の会長でである竹田和平さんからの教えを綴ったものです(竹田和平さんは、現在は亡くなられています)。
「幸せな成功者」と呼ばれる人との多くの出会いには、感謝してもしきれないほどなのだが、そのなかでも教えがひときわ輝いていたのが竹田和平さんだった。
本田晃一さんも、竹田和平さんも、以前少しだけ本で読んだことがあります。お二人とも「本当の意味で幸せに生きている(生きた)人なんだろうなあ」という印象を持っていました。
今回読んだ本も、心に沁みる内容であるとともに、幸せに生きていくためのヒントがたくさん書かれていました。
特に印象に残ったことをまとめます。
自分を好きになることから始める
これは、序章:理想の師匠に最短でアクセスする方法 に書かれていることですが、とても大切だと感じたので記しておきます。
それまでの自分は、成功したら自分を好きになれると思っていたけど、ほんとは正反対で、失敗した部分を受け入れたら初めて自分を100%好きになれる。
生きていれば成功も失敗も常にしていくものだから、成功した部分だけを受け入れても、それは自分の半分しか好きになれていないってことだったんだ。
のちに、このときのことを友人で作家のひすいこたろうさんに話したら、「人は長所で尊敬され、短所で愛される」と言われた。うん、ほんとこの通りで名言だと思う。
前の私は「何かしないと人は価値がない」と思っていました。だからこそ、家で家事と育児を繰り返す毎日に意義を見いだせなかったのだと思います。
しかし今は、不器用で、優柔不断で、相変わらずバタバタすることもあって…そんな自分でもいいじゃん(そんな自分でもやれることはある)、って思えます。その分、夫や子ども、周りの人たちが支えてくれている、と。
本田晃一さんも、"失敗した自分にOKが出せて好きになると、素直に学べるマインドになっていった"と書かれています。
いかに与えるか
ここからが、和平さんからの学びの話です。
和平さんの話は、「いかに稼ぐのか?」という話はまったくなく、「いかに与えるのか?」という話ばかりだ。
成功しても幸せに見える人は、「与える」という話をよくしていた。対照的に、成功しても幸せそうに見えない人からは、与える話を聞いたことがほとんどなかった。
どうやら「与える」ことは、豊かに生きるうえで重要なカギになるらしい。
「晃ちゃんなぁ~、最近、引き寄せの法則ってはやっとるよなぁ。
でもなぁ、あれ、自分のため自分のためって考えてると、我だらけの人が集まってきて、よーけめんどくさいねぇ。
それよりも世のため人のためと思っていると、気持ちのいい人が集まってきて面白いねええ。わはははー」
和平さんは、本当に"与える人だった"というのが、本を読むとよく分かります。
しかし、「与える」といっても、簡単なことではないかもしれません。本田晃一さんも"「与える生き方」はなかなかできない。びびってしまう。"と書かれています。
ではどうすればいいのか?
自分のコップを満たす達人になる
和平さんは、とにかく豊かさをキャッチし、味わってしまう。
「豊かさを味わう達人」になると、人の幸せが自分の幸せとしてキャッチできてしまうのだ。
和平さんは、どんな状況でも、自分のコップを満たす達人なんだ。
ありとあらゆる場で、コップを満たしてしまう達人なんだ。そして、周りの人のコップまでも、その言動で満たしてしまうのだ。
そっか! 自分を満たす達人になれば、与えられる人になれるかも!?
そうだ! だから与えられるんだ‼ とわかった瞬間だった。
和平さんは、歴史上の人物に「今の自分が豊かに生きられるのはこの方々のおかげ」と感謝し100人の偉人の純金メダルを作ったり、
うどんやさんで、自分が食べたいものが売り切れていても「満員御礼でめでたい!」と言ったり、お店の人に「いや~おいしかったよ!ありがとうね!ありがとう!!」と伝えたり…
あらゆるところで豊かさを感じられる人だった、ということが分かります。
ありがとうと言うのはタダなのに、
みんなを幸せにしてしまうでよ。
すごい言葉よねぇ。
満たされた状態で日々過ごすのと、「足りない足りない」「もっともっと」と思って過ごすのとでは、その違いは明らかです。
そして、私が個人的にとても好きだったのが、本の後半に出てくる次の部分。
「(略)それと、花なんてもっとすごいよ! 下に咲いとる花は上を向いてて、上に咲いとる花は下を向いてて、背丈くらいに咲いとる花はこっちを向いて咲いてるがね。
花ってのはな、人間に向かっていつも咲いとるでよ。こんな奇跡みたいなことはあるかね? なんでこれをありがとうと思わんかね。 これ以上のありがとうはほかにあるがなぁ。わははは。(略)」
これを読んだとき、何と素敵な見方なんだ!と思いました。そして、外を歩くときの感じ方が変わりました。
考えてみたら、今住む家があるというのも、寝る布団があるというのも、こうやってパソコンを打つことができるというのも、当たり前のことではありませんね。
改めて、身の回りの豊かさに気づかされました。
「成功したければ動機が必要だがね」
「偉人たちの最初の動機は、まず家を守ろうだったよね。お父さんお母さんを楽させたい。女房子どもを安心させて食わせたい。まず家を守ることだったよね。
家を繁栄させたら、今度は地域社会だよね。
自分の地域社会をどう豊かにしていくか。
そして、地域社会を豊かにしたら、今度は国だったよね。
そうして、偉人たちは動機を大きくしていったがね」
これは、本田さんが和平さんに「成功の秘訣」を聞いた時の話の一部です。
この、"まずは自分の周りから。そしてだんだんと広げていく。"というところに、大切なヒントがあるような気がします。
各々が、自分にできることをしっかりと。私も、今の自分にできることをしっかりやろうと思いました。
恐れて慌てる人にならない
本書の最後になって暗いことを書くのもどうかと迷ったけど、リーマンショックのタイミングをピタリと当てた和平さんは、「2022年頃、経済が破綻するねぇ」と言うのだ。
各国で財政破綻が始まり、資本主義経済の方向性が世界規模で見直される時期が来るらしい。現在の経済は、自分さえよければいいという我が肥大化して暴走し、いずれいき詰るというのだ。
(略)
本当の経済活動とは、相手を思いやり、お互いが幸せになることだと言う。
これから世界が求めるリーダー像は、自分さえよければいいという人ではなく、思いやりと調和をもった真心の人だ。
"2022年"。
まさに今のコロナ禍の状況を予想していたかのようで、これを読んだときは本当にドキッとしました(この本が出版されたのは2014年)。
今一度、私たちはどうしていったらいいのか、生き方を問われている気がしますね。
おわりに
本田晃一さんの『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』を読んで、私が特に印象に残ったこと、感じたことをまとめました。
ありがとうをたくさん言う。
この国の素晴らしさに気づく。
自分の尊さに気づき始めると、自分が咲かせようとする花が見えてくる。
その花を家庭、地域社会、国へと広げていく。幸せな成功者の教は、いつもとてもシンプルだ。
いつも僕は、いろんな理由をつけて難しく考えて幸せを遠ざけてしまいがちだ。
素直にやってみよう。
きっと今よりずっとよい人生が待っていると思う。
幸せに生きるためのヒントがたくさん詰まった一冊でした。
そして、今回この本との出会いのきっかけをくださったミイコさん。和平さんのことをもっとたくさんの人に知ってほしい、との想いをもってブログをされているそうです(素敵ですね!)。
ミイコさんが書かれた記事がありますので、ご紹介します。→竹田和平さんから学ぶ~幸せで豊かな人生を送るために必要なこと~ 和平さんへの愛に溢れています☆
一人でも多くの人に、和平さんの想いが届きますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ミモザさん、こんにちは。
私のおすすめ本を読んでいただき、とってもとってもうれしいです。
それだけで感動しています。
本当にありがとうございます。
そしてたくさんの和平さんの言葉を紹介いただいた上、
さらに私のブログの紹介まで・・・。
ブログをやっていてよかったな。
ミモザさんにコメントしてよかったなと、
最近こういったネット上でのつながりの価値を身に染みて感じています。
ありがとうございます。
本にあった和平さんの言葉。
本当は全部紹介したいくらいですよね。
和平さんの「まろわ(真心の輪)」の心が世の中に広まって、
幸せな日本人でいっぱいになってくれたらいいなと思います。
いろいろと大変なときですが、これを乗り越えた先には
きっと幸せな世界がある。
そう信じて、毎日をワクワクで楽しんでいきたいですね♪
ありがとうございました!
w(^○^)w
ミイコさんありがとうございます!
そしてお返事が遅くなって申し訳ありません(少し前からコメントが来てもなぜかメールが来ず、原因不明です(T_T))
本当に、素敵な本との出会いをありがとうございました☆夫にも読ませます!